【化け狐と少女③】2:3

( 'ω'o[演じる時のポイント]o

『①この台本では重要な部分以外はルビを振っていません。(童 等)振っていない部分に関しては正解の読み方は特にありませんので、演者さんが思った読み方で読んで頂ければと思います。

 ②物語の進行上、脇役気味になってしまっているキャラがいます。人数が足りない場合等は兼ね役にしていただいても構いません。(桜と歌使い等)』


喜助(キスケ)♂ 兄弟に見捨てられ独りになった化け狐の男。優しさに溢れている。色々な言葉が混ざった不思議な喋り方をする。

桜(サクラ)♀ 親に捨てられた、"視える"力を持つ少女。おとなしく素直。

お清(キヨ)♀ 街で仕立て屋を営む、姉御。クール。

佐之助(サノスケ)♂ 街で鍛冶屋を営む、化け猫。豪快で楽観的、ロリコンなおいちゃん。

歌使い(ウタヅカイ)♀ (劇中、「(お清)」と名前の横についている間は、清に変装しています。)

役表

喜助(♂):

桜(♀):

お清(♀):

佐之助(♂):

歌使い(♀)

____________________

歌使い(お清)「…戻ったかい。…!!桜?!」

喜助「安心せい…疲れきって寝ているだけじゃ」

歌使い(お清)「よかった……"佐之助"に何かされたのかと……」

佐之助「……!!!……おまえ…誰だ」

喜助「…?」

歌使い(お清)「なに言ってんだい……お清に決まってるだろう?」

佐之助「…違う。…あいつは俺を"佐之助"とは絶対呼ばねぇ…あいつを……清をどうした、偽物め」

歌使い(お清)「……そうかい……それは油断したなぁ…」

喜助「……なっ……!!」

歌使い(お清)「そんな警戒しなくてもいいだろう?…私はただその娘を渡してほしいだけ…」

喜助「…誰が……渡すか…!!」

歌使い(お清)「そうかい。…別に構わないけど。その娘に直接来てもらうから。」

喜助「…!そうか…お前が誘い歌を……」

佐之助「……喜助ェ!桜ちゃんを連れて逃げなァ。こいつは…おいちゃんが食い止めておいてやるからよォ」

喜助「ッ…置いていけと言うんか…」

佐之助「任せろと言ってるんだ。…それに……おいちゃんがそう簡単にやられると思うのかァ?……清もそうさ。あいつは捕まりもやられもしねえ。」

喜助「………そう…じゃな……。じゃが、必ず後で追いついてくれ。」

佐之助「あぁ、お前もちゃんと桜ちゃんを守りきれよ。渡したりしたらおいちゃん、お前の毛皮売り飛ばすかんな」

喜助「ははは、それはこわいのぉ。安心せぃ、言われずとも渡したりせん」

佐之助「フッ…ならさっさといきなァ!」

喜助「あぁ…!」

歌使い(お清)「……無駄だよ。いくら逃がそうとも…まだ刺客はたくさんいるからねぇ…」

お清「それは…こいつらの事かい?」

歌使い(お清)「…!…貴様……あれだけの刺客を…!!」

佐之助「やはり生きていたか…清…!」

お清「当たり前だろう?…まさか、あたしがやられるとでも思ってたのかい」

佐之助「いいや?…むしろ俺はお相手さんの方を心配してたぜ?…」

歌使い(お清)「…さすがは‥お清…正直見くびってたよ…」

お清「いい加減‥あたしの姿で喋るのはやめてくれるかい。気味が悪い」

歌使い「チッ……」

佐之助「……おっと。妙な真似はよせよ。…おいちゃん"眼"はいいからな。……お前の力の繋ぎ目もはっきりと…見えるのさ。」

歌使い「…化け猫め……」

お清「…さぁ…あんたの飼い主について…吐いてもらおうか」

歌使い「っ……この!!」

お清「くっ……」

佐之助「ッ…!閃光弾か…」

歌使い「お前たちに用はない…!ここは一旦…」

お清「逃がさないよ。」

歌使い「っぐぅ…?!なぜだ…まだ目は見えていないはず…」

お清「…目なぞ見えなくても…気配で追える…」

佐之助「もう一つおいちゃんが教えといてやるよ。…殺気の…消し方ってやつをな。」

歌使い「ッ…!!き…さま…何者だ…」

佐之助「何者でもないさ…ただの…鍛冶屋なんでねぇ…?」

歌使い「く…そッ…」

お清「……準備運動にもなりゃしないねぇ‥」

佐之助「清、落ち着け…殺すなよ」

お清「わかってるよ…はぁ……」

佐之助「…とりあえずこいつの尋問はお前に任せる。…が、殺すなよ。めんどうだからな」

お清「…わかってるって。ほら、早くふたりの元へ行ってやりな」

佐之助「………あぁ…」

佐之助(M)「…本当に殺しかねないな。戦闘状態になった清は久しぶりに見た」

佐之助(M)「…だが…ここにいても仕方ない。情報だけ回収してくれればそれでいいか」

佐之助「じゃあ…行くからな」

お清「……」

(間)

喜助「っくそ…数が多いな…」

喜助(M)「一体一体はそんな強うない…じゃが……これ以上桜を庇いながら戦うんは無理じゃ…。…しかし……離れれば必ず狙われる…」

桜「きすけ…わたし……」

喜助「変な考えは持つんじゃないぞ……俺が守ると言うたじゃろ…」

桜「うん……」

喜助「っぐ…?!…はぁッ……そんなにわしの肉が美味いか!この犬っころが!!!」

桜「きすけ…ッ…」

喜助「大丈夫じゃ…」

佐之助「おうおう…えらい団体さんに囲まれて…人気もんだなァ?」

喜助「遅いぞ…」

佐之助「まぁそう言うなって。こっちも色々あったんだからよ。…桜ちゃぁん!無事かァ?怪我はないか?……喜助は…あ?…なんだかすり傷だな」

喜助「対応の差ひでぇの……」

佐之助「当たり前だろォ?…さぁ、さっさと片付けんぞォ…!」

喜助「あぁ…!…桜、傍を離れちゃいかんぞ…」

桜「うん…!」

佐之助「…よっと……こいつで最後かァ?」

喜助「ハァ…ハァ…そう…みたいじゃの…」

佐之助「おいおい…体力も落ちたのかァ?」

喜助「あんたがありすぎるだけじゃ…!!」

佐之助「…にゃははは!そりゃまぁ、おいちゃんは鍛えてるからなァ」

桜「…ッ…!」

佐之助「おっと…どうやら休ませてはくれんらしい」

喜助「…あの羽織は…」

佐之助「遊乱の連中だな。数ばかり揃えやがってよォ…。…喜助は下がっときなァ、あの男の力にお前は勝てねぇんだろ」

喜助「まぁ…な。じゃが、あいつさえ抑えてくれりゃあ…わしは戦える」

佐之助「おいちゃんがあいつの相手をすんのかァ?…あぁ…どうせなら可愛い女の子の相手を…」

桜「……さの……」

佐之助「……くぅぅ……かっわいい…!!!わぁったよ…あいつはおいちゃんがやっといてやるよォ…!」

喜助「……桜…佐之助の使い方をよう分かっとるの…‥」


_________

はい、mikiです。

化け狐と少女…略してばけしょー。

③!です。

新しいキャラ出てきましたねまた!

佐之助のキャラが個人的には大好きですが‥

誤字等あればお知らせください。

生放送等ご自由にどうぞ。コメント等でお知らせいただければ即刻見に行きます。

金銭関係はNG


mikiです。

mikiが気まぐれに作った台本を置いています

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